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  <title>early-&quot;bird&quot; shift</title>
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    <title>手紙　02</title>
    <description>
    <![CDATA[『あなたに会いに行くことは簡単だけど、<br />
　戻って来てくれることを、信じて待つことにします。<br />
　とりあえずはあなたに置いていかれないように、飛び立つ準備を。』<br />
<br />
　何日か経って直江から届いた手紙には、そんな文面と電話番号が書かれていた。<br />
　けれど何故か怖くて、そこにはかけることが出来なかった。<br />
　だから、直江の名刺に書かれていた警備会社の番号に、電話を掛けてみた。<br />
　すると、<br />
「こちらにはそのような社員はおりません」<br />
　女の人の、冷たい声が返ってきた。<br />
（まぼろし、だったんだろうか……）<br />
　ますます怖くなって、貰った番号には掛けられなくなった。<br />
　でも捨てることも出来ない。<br />
　随分昔に、電話番号を書いた紙を持ち歩いていたら覚えてしまったことがあったけど、同じように覚えてしまった。<br />
　その番号を心に並べながら、必死で自分に言い聞かせる。<br />
　自分ではまだ弱すぎるのだ、と。<br />
　直江がいなければ、辿り着けないなんて、それでは駄目だ。<br />
　ひとりででもそこを、目指さなければならない。<br />
　その強さを持って初めて、きっとそこは永遠となる。<br />
（いつか……いつかきっと、その日は来る）<br />
　絶対に消えない場所、自分だけの天国に、自力で手を伸ばせる日が。<br />
　そうしたら。<br />
（そうしたら、直江を呼ぶんだ）<br />
　その一念で、高耶は必死に日々を過ごした。]]>
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    <category>1日1話</category>
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    <pubDate>Sun, 30 May 2010 15:00:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>手紙　01</title>
    <description>
    <![CDATA[　かつて体験したことがないくらい、濃くて、熱い夜だった。<br />
　その時間は永遠にも思えたし、振り返ってみればあっという間でもあった。<br />
　その大半を過ごしたベッドに腰掛けて、高耶は両手で顔を覆っていた。<br />
　その傍らで、直江はまだ眠っている。<br />
（責められてもしょうがない）<br />
　よくわかってる。<br />
　でも怖いのだ、どうしても。<br />
　手の中にあるものを失うかもしれないという恐怖から逃れるには、それを捨ててしまうのが一番の解決法だ。<br />
　父親を捨て、妹からも離れ、そうやっていつも、自分を護ってきた。<br />
（でも、死ぬまでこんなことを続けるつもりはないんだ）<br />
　夢を手にしたときに初めて、自信が持てるのだと高耶は信じている。<br />
（だから、それまで待っていて欲しい）<br />
　きっとその時がくれば思えるはずだ。<br />
　失う恐怖を感じることもなく、自分はそれを手にする資格があるのだと。<br />
　永遠に、手にしていてもいいのだと。<br />
　紙に、直江宛てで、<br />
『これ以上、知らない世界に行くのが怖い』<br />
　そう書いた。<br />
　その紙を枕元に置くと、まだ眠る直江にもう一度触れる。<br />
　唇に、キスを落とした。]]>
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    <category>1日1話</category>
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    <pubDate>Sat, 29 May 2010 15:00:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>天国　05</title>
    <description>
    <![CDATA[「私は、あなたも私と同じものを感じているのかどうか、確かめたい」<br />
「直江」　<br />
「例えそこが天国でも、ひとりでいるのなら意味が無いでしょう？」<br />
　直江の手が、高耶の胸にあてられた。<br />
「あなたの中に私がいることを確かめたい」<br />
「……いる」<br />
「本当に？」<br />
　高耶は肯定の意味で、直江を見つめた。<br />
「私は、あなたさえいれば地獄でもいい」<br />
　瞳を閉じた直江が、高耶の身体を引き寄せる。<br />
　高耶も同じように、目を閉じた。<br />
「……おまえといれば、地獄も天国になる」<br />
「高耶さん……」<br />
　直江の腕に抱かれながら、高耶は強く想った。<br />
（今おまえがいなくなれば、きっとここは地獄になる……）]]>
    </description>
    <category>1日1話</category>
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    <pubDate>Fri, 28 May 2010 15:00:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>天国　04</title>
    <description>
    <![CDATA[　それから、何度も何度も天上へと連れて行かれた。<br />
「あっ………アアッ<span class="line">──</span>……」<br />
　高耶は、直江の身体の下から声を漏らす。<br />
　その声ももう、掠れてしまっていた。<br />
「もう……無理だ……ッ」<br />
「うそつき」<br />
　逃れようとする高耶を、直江は強引に引き寄せた。<br />
「言ったでしょう？これだけ距離が近いのだから、嘘なんてすぐにわかる」<br />
　求められた口付けに応じながら、高耶は違和感を感じて直江の身体を見る。<br />
　すると、胴に巻かれた包帯の下から、血が滲み始めていた。<br />
「もう充分だ」<br />
「高耶さん」<br />
「これ以上は……怖い」<br />
「怖くない」<br />
　高耶は首を横に振った。<br />
「使い果たしたくない」<br />
「果てなんてない」<br />
　直江も同じように首を振る。<br />
「天国に、終わりなどないのだから」]]>
    </description>
    <category>1日1話</category>
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    <pubDate>Thu, 27 May 2010 15:00:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>天国　03</title>
    <description>
    <![CDATA[　ただ向き合っているだけなのに、心拍数が異常に上がってしまい、乱れる呼吸を整えるのがやっとだ。<br />
「嫌なら、止めましょう」<br />
　身体を硬くしている高耶に、直江は言う。<br />
「焦るつもりはありませんから」<br />
　けれど高耶が、<br />
「<span class="line">───</span>おまえこそ、嫌ならいいんだぜ」<br />
　精一杯の虚勢を張ると、直江は笑った。<br />
「笑うなよ」<br />
「強がらないで」<br />
「……強がりだけで、こんなことしない」<br />
　それを聞いた直江は、真顔になった。<br />
「前言撤回します」<br />
「？」<br />
「あなたが嫌でも、止められそうにない」<br />
　直江の指が、高耶のボタンを外していく。<br />
「これ以上、好きにさせないで」<br />
「別にオレは……何もしてない」<br />
「していますよ」<br />
　見下ろしてくる瞳が、熱い。<br />
「だから今だけ、大人しくしていて」<br />
　耳元で、そう囁かれる。<br />
　それは、出会ってから今までの中で、一番甘い声だった。]]>
    </description>
    <category>1日1話</category>
    <link>http://earlybirdshift.blog.shinobi.jp/1%E6%97%A51%E8%A9%B1/%E5%A4%A9%E5%9B%BD%E3%80%8003</link>
    <pubDate>Wed, 26 May 2010 15:00:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>天国　02</title>
    <description>
    <![CDATA[　直江は高耶を、書斎へと案内した。<br />
　そこには散乱した書類や資料に紛れて、<br />
「六法全書……」<br />
　高耶としても無関係ではないその本が、開かれた状態で置かれていた。<br />
「こんなもの持ち出したのは、学生以来です」<br />
「………直江」<br />
　直江は苦笑いを浮かべている。<br />
「それに<span class="line">───</span>」<br />
　近寄ってきて、高耶の手を持ち上げた。<br />
「ほら」<br />
　掌が、直江の胸にあてられる。<br />
「ずいぶん長い間忘れていた」<br />
　まっすぐに自分を見ている鳶色の瞳から、高耶も眼を逸らさなかった。<br />
「わかりますか？」<br />
　ゆっくりと首を横に振る。<br />
「恋心ですよ」<br />
　その言葉に、どきんと胸が鳴った。<br />
「けれど幼い頃のように、ただ期待に満ちたものとは少し違う」<br />
　直江の瞳が、切なげに揺れて、<br />
「すごく、苦しい」<br />
　その様子が本当に苦しそうで、高耶まで息が詰まる思いがした。<br />
「もし、この苦しみから解放してくれるのなら」<br />
　直江の左手が、高耶の頬に伸びる。<br />
「かわりにあなたを、見たことのない世界へ連れて行ってあげる」<br />
　きっと、ひとりだけでは辿りつくことの出来ない天国へ。<br />
「連れていけよ<span class="line">───</span>」<br />
　高耶は瞳を閉じながら、そう答えた。<br />
　直江の触れている部分が熱い。<br />
　身体中を、熱くしたいと思った。]]>
    </description>
    <category>1日1話</category>
    <link>http://earlybirdshift.blog.shinobi.jp/1%E6%97%A51%E8%A9%B1/%E5%A4%A9%E5%9B%BD%E3%80%8002</link>
    <pubDate>Tue, 25 May 2010 15:00:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>天国　01</title>
    <description>
    <![CDATA[「もう連絡は貰えないんじゃないかと思ってました」<br />
「………わりぃ」<br />
「いえ、責めている訳ではないんです」<br />
　直江は真顔になって言う。<br />
「聞いたんでしょう、父のこと」<br />
「……………」<br />
　高耶は小さく頷いた。<br />
　千秋は、例の製薬会社の経営には、直江の父親も関わっていると話していた。<br />
　難しい法律の抜け穴のことなんかはよくわからなかったが、とにかく直江の父親が、あの製薬会社を使って犯罪スレスレの行いをしていることも、そのせいで何人か亡くなっているということも、千秋は事細かく知っていた。<br />
　亡くなった人のなかに親しい人間がいたらしい。<br />
「あの人は、間違っても天国には行けない人です」<br />
　直江は苦しげな顔になる。<br />
　そして、<br />
「私も同じです」<br />
と続けた。<br />
「どうして……。おまえは関係ないだろ？」<br />
「いいえ。片棒を担いでいるのと同じことなんです」<br />
　目を伏せている直江の顔は、酷く疲れて見えた。<br />
「だから、何もかもをあきらめていた」<br />
　自分の運命なのだ、と。<br />
　それこそ昔は色々な夢をみたものだけど、いつしかそれは、罪や償いといった言葉の前で色褪せていった。<br />
「けれど」<br />
　再び顔を上げた直江は、まっすぐに高耶を見つめた。<br />
「あなたがそれを、思い出させてくれた」]]>
    </description>
    <category>1日1話</category>
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    <pubDate>Mon, 24 May 2010 15:00:00 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>事件後　02</title>
    <description>
    <![CDATA[　部屋に着くと、直江は自宅療養中のくせにＹシャツ姿で迎えに出てきた。<br />
「高耶さん」<br />
「おう」<br />
　電話の声色と同じ、安堵したような顔をしている。<br />
　靴を脱いで上がりこむと、リビングへと通された。<br />
「怪我はいいのか？」<br />
「ええ。本人は元気なつもりなんですけど」<br />
　確かに顔色もいいし、言われなければあんな事件があったことなど全く感じさせない。<br />
「それなのに、復帰の許可がおりなくて」<br />
　直江は苦笑いでそう言うけれど、そりゃそうだ、と高耶は思った。<br />
「あなたは大丈夫ですか」<br />
「オレ？何で」<br />
「信頼してる、友人だったんでしょう？」<br />
「………まあな」<br />
　確かに、東京では一番仲の良い親友だった。<br />
　こんなことになってしまって、思うところはたくさんある。<br />
　けれども今はそれ以上に、話さねばならないことがあるのだ。<br />
　それをどう言ったら良いのか。<br />
　高耶が直江の顔を見つめていると、直江のほうから話を始めた。]]>
    </description>
    <category>1日1話</category>
    <link>http://earlybirdshift.blog.shinobi.jp/1%E6%97%A51%E8%A9%B1/%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E5%BE%8C%E3%80%8002</link>
    <pubDate>Mon, 24 May 2010 05:00:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>事件後　01</title>
    <description>
    <![CDATA[　あの日から、何の動きもないままに時間は過ぎていった。<br />
　高耶の携帯電話には幾度か直江からの着信があったけれど、タイミング悪く取れなかったのと、自分からはかけずらかったせいもあり、ずっと連絡を取らずにいた。<br />
　あっという間に二週間。<br />
　いい加減、先延ばしにも出来ない。<br />
　何より、声が聴きたいと思う気持ちが抑えられなくなって、高耶は直江へ電話をかけた。<br />
「<span class="line">───</span>もしもし」<br />
　何度目かのコールで、直江は出た。<br />
「………オレだけど」<br />
「ええ。わかってます」<br />
　ほっとしたような声色で、直江は言った。<br />
　たった二週間聴かなかっただけで、ずいぶんと懐かしい感じがする。<br />
　耳のすぐそばで直江の声がすることに違和感を感じて、高耶は心持ち受話器を耳から放しながら口を開いた。<br />
「……怪我の具合は？」<br />
「言ったでしょう？急所は外したと。だから大したことありませんよ」<br />
「じゃあ、入院とかは……」<br />
「いいえ。今は自宅療養中です」<br />
　と言っても、ずっと仕事に追われてますが、と直江は笑った。<br />
「………今からいっても平気か？」<br />
「うちにですか？ええ、もちろん」<br />
「じゃあ、向かうから」<br />
「今、どこです？迎えに<span class="line">───</span>」<br />
「いい」<br />
　それだけ言って、高耶は電話を切った。<br />
　そして、緊張で硬くなった身体からふうっと力を抜く。<br />
　唐突な切り方をして、無愛想に思われてしまっただろうか。<br />
　それでも、目的は達成だ。<br />
　久々に、直江に会える。<br />
　高耶は戦にでも向かう気分で、直江の家へと向かった。<br />
<br />
　]]>
    </description>
    <category>1日1話</category>
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    <pubDate>Sat, 22 May 2010 15:00:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>事件Ⅱ　08</title>
    <description>
    <![CDATA[　直江が救急車で連れ去られてしまって、高耶の方は警察へと連れて行かれてしまった。<br />
　事情を散々聞かれはしたが、あの時の千秋が言っていたことは、正直高耶には半分もわからなかったのだ。<br />
　けれど、千秋が何かしらのことで酷く直江の父親の会社を恨んでいることだけはよくわかった。<br />
　そしてたぶん、直江が無関係だということも。<br />
　というかその部分を強く強調して、高耶は警察を後にした。<br />
　自宅へと戻ってきて、以前に直江に貰った名刺を机の上に取り出してみる。<br />
　その前にかしこまって座ると、そこに書かれた携帯電話の番号に掛けてみた。<br />
　が、病院にいるのだから繋がる訳もない。<br />
　電話を名刺の隣に置いて、高耶はぼーっと考える。<br />
　直江がもし電話に出たとして、いったい何を話すというのだろう。<br />
　もう、合わせる顔なんてない。<br />
　直江は自分の友人から、自分を庇って怪我をしたのだ。<br />
「……………」<br />
　次に会ったとき、何をどう謝ればいいものかと、高耶はじっと考えた。　]]>
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    <category>1日1話</category>
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    <pubDate>Fri, 21 May 2010 15:00:00 GMT</pubDate>
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