◆ 天国 04 ◆
2010年05月28日 (金)
それから、何度も何度も天上へと連れて行かれた。
「あっ………アアッ──……」
高耶は、直江の身体の下から声を漏らす。
その声ももう、掠れてしまっていた。
「もう……無理だ……ッ」
「うそつき」
逃れようとする高耶を、直江は強引に引き寄せた。
「言ったでしょう?これだけ距離が近いのだから、嘘なんてすぐにわかる」
求められた口付けに応じながら、高耶は違和感を感じて直江の身体を見る。
すると、胴に巻かれた包帯の下から、血が滲み始めていた。
「もう充分だ」
「高耶さん」
「これ以上は……怖い」
「怖くない」
高耶は首を横に振った。
「使い果たしたくない」
「果てなんてない」
直江も同じように首を振る。
「天国に、終わりなどないのだから」
「あっ………アアッ──……」
高耶は、直江の身体の下から声を漏らす。
その声ももう、掠れてしまっていた。
「もう……無理だ……ッ」
「うそつき」
逃れようとする高耶を、直江は強引に引き寄せた。
「言ったでしょう?これだけ距離が近いのだから、嘘なんてすぐにわかる」
求められた口付けに応じながら、高耶は違和感を感じて直江の身体を見る。
すると、胴に巻かれた包帯の下から、血が滲み始めていた。
「もう充分だ」
「高耶さん」
「これ以上は……怖い」
「怖くない」
高耶は首を横に振った。
「使い果たしたくない」
「果てなんてない」
直江も同じように首を振る。
「天国に、終わりなどないのだから」
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