◆ 《事件Ⅱ 01》 ◆
2010年05月15日 (土)
直江が出勤してまずやることといえば、警備室のモニター横の自席に座り、目の前に詰まれた各種の書類に目を通していくことだ。
現在は警備会社の方へ出向中の身ではあるが、本来の仕事の大部分が引継ぎ出来ずに直江の元へと残ってしまっている。
だから、警備室に備え付けられたFAXには、直江宛ての様々な書類が日々大量に送られてくる。
それらに目を通しながら、時折隣のモニターをちらりと見る。
特に通用口付近や従業員用の控え室あたりの映像は、チェックを欠かさない。
愛しのひとの姿を見られるかもしれないからだ。
ところが、今日はどのモニターにも高耶の姿は映らなかった。
さすがにこの時間で、出勤していないはずはない。
ふと目にしたビル外の監視カメラの映像に、高耶らしき人物の姿を見つけた。
ちょうど巡回の時間になったのをいいことに、警備室を出た直江は、まっすぐにその場所へと向かった。
現在は警備会社の方へ出向中の身ではあるが、本来の仕事の大部分が引継ぎ出来ずに直江の元へと残ってしまっている。
だから、警備室に備え付けられたFAXには、直江宛ての様々な書類が日々大量に送られてくる。
それらに目を通しながら、時折隣のモニターをちらりと見る。
特に通用口付近や従業員用の控え室あたりの映像は、チェックを欠かさない。
愛しのひとの姿を見られるかもしれないからだ。
ところが、今日はどのモニターにも高耶の姿は映らなかった。
さすがにこの時間で、出勤していないはずはない。
ふと目にしたビル外の監視カメラの映像に、高耶らしき人物の姿を見つけた。
ちょうど巡回の時間になったのをいいことに、警備室を出た直江は、まっすぐにその場所へと向かった。
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