◆ あくび 02 ◆
2010年03月16日 (火)
「仰木くん、今日あくび多いよ~」
居酒屋でのバイト中、厨房にいた高耶は、ディシャップ台越しにフロアの女の子に笑われてしまった。
周囲とすぐにはなじめない高耶が、このバイトを長く続けられているのは、この隔たりのない雰囲気のお陰だ。
「朝もバイトしてるんだっけ?がんばるなあ~」
一緒に厨房に入っていた年上のフリーターが感心したように言った。
店長を含めてバイト仲間は皆、高耶のかなりハードルの高い目標のことを知っている。
それを踏まえて話のできる、数少ない人たちだ。
そんな人たちに迷惑はかけられないと、高耶は自分に気合を入れて、眠気を追い払った。
そういえば、直江からもらった差し入れをまだ飲んでなかった。
(休憩に入ったら飲もう)
それだけのことでなんとなく、やる気が数倍に跳ね上がったような気がした。
居酒屋でのバイト中、厨房にいた高耶は、ディシャップ台越しにフロアの女の子に笑われてしまった。
周囲とすぐにはなじめない高耶が、このバイトを長く続けられているのは、この隔たりのない雰囲気のお陰だ。
「朝もバイトしてるんだっけ?がんばるなあ~」
一緒に厨房に入っていた年上のフリーターが感心したように言った。
店長を含めてバイト仲間は皆、高耶のかなりハードルの高い目標のことを知っている。
それを踏まえて話のできる、数少ない人たちだ。
そんな人たちに迷惑はかけられないと、高耶は自分に気合を入れて、眠気を追い払った。
そういえば、直江からもらった差し入れをまだ飲んでなかった。
(休憩に入ったら飲もう)
それだけのことでなんとなく、やる気が数倍に跳ね上がったような気がした。
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