◆ 差し入れ ◆
2010年03月15日 (月)
「おはようございます」
「おう」
「これ、差し入れです」
直江が持ってきたのは、栄養ドリンクだ。
「───……さんきゅ」
素直じゃない高耶が、
「口止め料?」
と、茶化すと、
「あなたは黙っていてくれるから、必要ないでしょう?」
そう目配せされた。
牽制ともとれるが、信頼の意味合いを強く感じる。
それとも、そう思いたいだけだろうか。
("そう思いたい"ってなんだよ………)
高耶は、直江との会話が心地良いと思っている自分に気付いてしまった。
出来れば、悪い関係にしたくないと思っている。
「───後で、飲んどく」
いつもより勢いのない高耶を照れ隠しとでも思ったのか、直江は微笑っていた。
「おう」
「これ、差し入れです」
直江が持ってきたのは、栄養ドリンクだ。
「───……さんきゅ」
素直じゃない高耶が、
「口止め料?」
と、茶化すと、
「あなたは黙っていてくれるから、必要ないでしょう?」
そう目配せされた。
牽制ともとれるが、信頼の意味合いを強く感じる。
それとも、そう思いたいだけだろうか。
("そう思いたい"ってなんだよ………)
高耶は、直江との会話が心地良いと思っている自分に気付いてしまった。
出来れば、悪い関係にしたくないと思っている。
「───後で、飲んどく」
いつもより勢いのない高耶を照れ隠しとでも思ったのか、直江は微笑っていた。
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