「眠そうですね」
直江に大あくびをばっちり目撃されてしまった高耶は、開口一番、言われてしまった。
「……おはよう」
「おはようございます」
「昨日、急に団体が入ってきて上がれなかったんだよ」
「団体?」
「夜、居酒屋でバイトしてるから。つーかそっちが本業」
それを聞いて、直江はかなり驚いた顔をした。
「本業は学生でしょう?あまり無理をすると身体を壊しますよ」
「んー?若いから、平気」
高耶は笑って、
「おまえと一緒にすんなよ」
と言ってやった。
直江は苦笑いになって、
「油断は禁物ですよ」
と答えた。
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