◆ そんなんじゃない ◆
2010年04月20日 (火)
「おはようございます」
「………おはよう」
いつも通り普通に現れた直江の顔を、高耶は思わず見つめてしまった。
「?何かついてます」
「いや………」
千秋に言われたことをそのまま言うわけにもいかず、もどかしい気持ちでいるというのに、直江は軽くああ、と言って、
「見とれちゃいました?」
などと言ってきた。
「………ばか」
全然面白くないぞ、という顔をしたいのに、どうしても顔が二ヤけてしまう。
少しだけ話して、直江は巡回に戻っていった。
高耶も自分の作業に戻りながら、やっぱり直江は違う、と考える。
けれど、もし千秋の言う通りだとしてもそれでいい、とも思った。
例え裏にどんな意図が隠されていても。
いつか裏切られる時がくるとしても。
これだけ居心地のいい時間をくれるのなら、幸せに笑っていられる時間をくれるのなら、それが出来るだけ長く続いて欲しい。
そう思った。
「………おはよう」
いつも通り普通に現れた直江の顔を、高耶は思わず見つめてしまった。
「?何かついてます」
「いや………」
千秋に言われたことをそのまま言うわけにもいかず、もどかしい気持ちでいるというのに、直江は軽くああ、と言って、
「見とれちゃいました?」
などと言ってきた。
「………ばか」
全然面白くないぞ、という顔をしたいのに、どうしても顔が二ヤけてしまう。
少しだけ話して、直江は巡回に戻っていった。
高耶も自分の作業に戻りながら、やっぱり直江は違う、と考える。
けれど、もし千秋の言う通りだとしてもそれでいい、とも思った。
例え裏にどんな意図が隠されていても。
いつか裏切られる時がくるとしても。
これだけ居心地のいい時間をくれるのなら、幸せに笑っていられる時間をくれるのなら、それが出来るだけ長く続いて欲しい。
そう思った。
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