◆ 事件Ⅱ 08 ◆
2010年05月22日 (土)
直江が救急車で連れ去られてしまって、高耶の方は警察へと連れて行かれてしまった。
事情を散々聞かれはしたが、あの時の千秋が言っていたことは、正直高耶には半分もわからなかったのだ。
けれど、千秋が何かしらのことで酷く直江の父親の会社を恨んでいることだけはよくわかった。
そしてたぶん、直江が無関係だということも。
というかその部分を強く強調して、高耶は警察を後にした。
自宅へと戻ってきて、以前に直江に貰った名刺を机の上に取り出してみる。
その前にかしこまって座ると、そこに書かれた携帯電話の番号に掛けてみた。
が、病院にいるのだから繋がる訳もない。
電話を名刺の隣に置いて、高耶はぼーっと考える。
直江がもし電話に出たとして、いったい何を話すというのだろう。
もう、合わせる顔なんてない。
直江は自分の友人から、自分を庇って怪我をしたのだ。
「……………」
次に会ったとき、何をどう謝ればいいものかと、高耶はじっと考えた。
事情を散々聞かれはしたが、あの時の千秋が言っていたことは、正直高耶には半分もわからなかったのだ。
けれど、千秋が何かしらのことで酷く直江の父親の会社を恨んでいることだけはよくわかった。
そしてたぶん、直江が無関係だということも。
というかその部分を強く強調して、高耶は警察を後にした。
自宅へと戻ってきて、以前に直江に貰った名刺を机の上に取り出してみる。
その前にかしこまって座ると、そこに書かれた携帯電話の番号に掛けてみた。
が、病院にいるのだから繋がる訳もない。
電話を名刺の隣に置いて、高耶はぼーっと考える。
直江がもし電話に出たとして、いったい何を話すというのだろう。
もう、合わせる顔なんてない。
直江は自分の友人から、自分を庇って怪我をしたのだ。
「……………」
次に会ったとき、何をどう謝ればいいものかと、高耶はじっと考えた。
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