◆ 事件 02 ◆
2010年03月27日 (土)
(ん?)
いつも通り床掃除をしていた高耶は、何か変な臭いがすると思い顔をあげた。
(薬品の匂い?)
ちょうど現在掃除をしている区画には製薬会社の事務所が入っていて、いつもそんな臭いがすのだけれど、今日はちょっと種類の違う匂いがする。
セキュリティカードでしか開かない電子ロックのかかった扉の前で、高耶が首を傾げていると、不意に扉が開いた。
「痛てっっ!!」
見事にドアの角が高耶のおでこにヒットして、思わず悲鳴をあげると、出てきた人物はまさかそこに人がいるとは思わなかったのだろう。
「!!!」
ほぼ同時に驚きの声をあげたあとで、走っていってしまった。
「何なんだよ……」
頭にたんこぶを作りながら、それでもその後に文句が続かなかったのは、すぐに閉まってしまった扉の向こうから漂ってきた匂いのせい。
(この匂い……)
明らかにおかしい。
どうすべきか思案しながら、高耶は腕を組んだ。
いつも通り床掃除をしていた高耶は、何か変な臭いがすると思い顔をあげた。
(薬品の匂い?)
ちょうど現在掃除をしている区画には製薬会社の事務所が入っていて、いつもそんな臭いがすのだけれど、今日はちょっと種類の違う匂いがする。
セキュリティカードでしか開かない電子ロックのかかった扉の前で、高耶が首を傾げていると、不意に扉が開いた。
「痛てっっ!!」
見事にドアの角が高耶のおでこにヒットして、思わず悲鳴をあげると、出てきた人物はまさかそこに人がいるとは思わなかったのだろう。
「!!!」
ほぼ同時に驚きの声をあげたあとで、走っていってしまった。
「何なんだよ……」
頭にたんこぶを作りながら、それでもその後に文句が続かなかったのは、すぐに閉まってしまった扉の向こうから漂ってきた匂いのせい。
(この匂い……)
明らかにおかしい。
どうすべきか思案しながら、高耶は腕を組んだ。
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