◆ 弁当 01 ◆
2010年04月24日 (土)
仕事を終えた高耶は、警備室へ顔を出してみた。
直江はまだ、仕事中のようだ。
スーツ姿で机についている。
声を掛けると、扉を開けてくれた。
「帰れねーの?」
「もう少し。何かありました?」
高耶は警備室の中にいる人に見られないように、カバンを開けた。
そこには手作りの弁当が入っていて、それを見た直江は驚いた顔をした。
「あなたが作ったんですか!?」
「声でけーよ」
高耶は慌ててカバンを閉じる。
「たいしたもんじゃないけど、一緒に食おうかと思って」
いつも奢られてばかりで、せめて自分の分は自分で払うと言っても直江は絶対に払わせないから、高耶は気にしていたのだ。
「屋上、行ってみます?」
直江は天井を指差しながら、そう言った。
直江はまだ、仕事中のようだ。
スーツ姿で机についている。
声を掛けると、扉を開けてくれた。
「帰れねーの?」
「もう少し。何かありました?」
高耶は警備室の中にいる人に見られないように、カバンを開けた。
そこには手作りの弁当が入っていて、それを見た直江は驚いた顔をした。
「あなたが作ったんですか!?」
「声でけーよ」
高耶は慌ててカバンを閉じる。
「たいしたもんじゃないけど、一緒に食おうかと思って」
いつも奢られてばかりで、せめて自分の分は自分で払うと言っても直江は絶対に払わせないから、高耶は気にしていたのだ。
「屋上、行ってみます?」
直江は天井を指差しながら、そう言った。
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