◆ 限定 02 ◆
2010年03月25日 (木)
「幽霊が出たときに、女性ではかわいそうでしょう?」
「……ごまかすなよ」
軽口に高耶が乗ってこないから、直江は少し困った顔になった。
「他の階より、少しだけ危険なんです。だから用心の為に女性は担当しないようにしてもらっているんですが……」
言葉を慎重に選びながら話しているのがよくわかる。
「危険」
「ええ。だから本当は」
直江は言葉を切って、一呼吸置いた。
「あなたには一番、担当して欲しくないんです。あなたに何かあっては困りますから」
「───……」
"そっか"とも"そうだよな"とも返せず、高耶は言葉に詰まってしまった。
("ありがとう"?)
それじゃあますますヘンだ。
「……別に、オレは平気だ」
意味も無く赤面しながら言うと、
「おかしなことがあったら、すぐに呼んでください。駆けつけますから」
見たことないくらい真剣な表情で言われて、高耶はわかった、と素直に頷いた。
「……ごまかすなよ」
軽口に高耶が乗ってこないから、直江は少し困った顔になった。
「他の階より、少しだけ危険なんです。だから用心の為に女性は担当しないようにしてもらっているんですが……」
言葉を慎重に選びながら話しているのがよくわかる。
「危険」
「ええ。だから本当は」
直江は言葉を切って、一呼吸置いた。
「あなたには一番、担当して欲しくないんです。あなたに何かあっては困りますから」
「───……」
"そっか"とも"そうだよな"とも返せず、高耶は言葉に詰まってしまった。
("ありがとう"?)
それじゃあますますヘンだ。
「……別に、オレは平気だ」
意味も無く赤面しながら言うと、
「おかしなことがあったら、すぐに呼んでください。駆けつけますから」
見たことないくらい真剣な表情で言われて、高耶はわかった、と素直に頷いた。
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