◆ 飲み会 02 ◆
2010年04月13日 (火)
最初だけいればいいと言われたって、そう中々帰れるものではない。
アルコールは一切口にしないと決めている高耶がウーロン茶を握り締めていると、
「そういえばナオエって名前、聞き覚えがあるはずだわ」
千秋が話しかけてきた。
「あのビル、保安とかメンテとか全部同じグループ系列の会社が任されてんだけど、直江ってそのグループの経営者一族の名前だわ。そのナオエも、親戚か何かかもな」
高耶は目を丸くした。
───取締役……?
───家族経営なもので
そのことが気になってしまってぼんやりとしていたせいで、ウーロン茶のジョッキにこっそり焼酎を入れられたことに、高耶は気付けなかった。
アルコールは一切口にしないと決めている高耶がウーロン茶を握り締めていると、
「そういえばナオエって名前、聞き覚えがあるはずだわ」
千秋が話しかけてきた。
「あのビル、保安とかメンテとか全部同じグループ系列の会社が任されてんだけど、直江ってそのグループの経営者一族の名前だわ。そのナオエも、親戚か何かかもな」
高耶は目を丸くした。
───取締役……?
───家族経営なもので
そのことが気になってしまってぼんやりとしていたせいで、ウーロン茶のジョッキにこっそり焼酎を入れられたことに、高耶は気付けなかった。
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