◆ 飲み会 06 ◆
2010年04月17日 (土)
キッチンには、暖かいお茶が用意されていた。
一口すすると、二日酔いの身体にしみわたる。
「あそこ、お前の部屋?」
ベッドを占領してしまったことを、謝ろうかと思ったら
「いいえ、客間です」
あっさりと言われてしまった。
「独り暮らしで客間?」
ホンモノの金持ちなんだな、と高耶は眉をひそめる。
直江はそれには気付かなかったようで、
「それを飲んだら家まで送りますよ」
と、言った。
「途中でどこかに寄って、朝食にしてもいい」
食べられそうですか、と訊ねられて、
「泊めてもらった上に、そこまでしてもらえねーよ」
と、高耶は首を振った。
けれど直江は、いいんですよ、と言う。
「無防備な寝顔が見られたから」
「!!」
「口、開いてましたよ」
笑う直江を、高耶は赤い顔で睨み付けた。
一口すすると、二日酔いの身体にしみわたる。
「あそこ、お前の部屋?」
ベッドを占領してしまったことを、謝ろうかと思ったら
「いいえ、客間です」
あっさりと言われてしまった。
「独り暮らしで客間?」
ホンモノの金持ちなんだな、と高耶は眉をひそめる。
直江はそれには気付かなかったようで、
「それを飲んだら家まで送りますよ」
と、言った。
「途中でどこかに寄って、朝食にしてもいい」
食べられそうですか、と訊ねられて、
「泊めてもらった上に、そこまでしてもらえねーよ」
と、高耶は首を振った。
けれど直江は、いいんですよ、と言う。
「無防備な寝顔が見られたから」
「!!」
「口、開いてましたよ」
笑う直江を、高耶は赤い顔で睨み付けた。
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