◆ 心配 01 ◆
2010年03月31日 (水)
「異常はないですか」
いつもの通りに声を掛けてきた直江は、
「ここへ来るときはいつもドキドキしますよ」
と、続けた。
「へ?」
出し抜けに言われて、高耶は思わず間の抜けた声を出す。
「あなたが倒れているんじゃないかと思って」
(ああ……)
「ヘンな意味かと思った」
心の中で思ったはずの言葉が、ぽろっと口からこぼれてしまった。
直江は首を傾げて聞いてくる。
「がっかり?」
「……あほ」
あきれた声を出す高耶に、直江は笑った。
「ですけど、ここへくるのは毎朝楽しみですよ」
「人をからかって、ストレス発散してんだろ」
いいえ、と直江は首を振った。
「あなたの顔をみると、気持ちがとても明るくなる。元気が私にうつるんですね、きっと」
じっと顔を見つめられて、高耶のほうがなんとなくドキドキしてきてしまった。
いつもの通りに声を掛けてきた直江は、
「ここへ来るときはいつもドキドキしますよ」
と、続けた。
「へ?」
出し抜けに言われて、高耶は思わず間の抜けた声を出す。
「あなたが倒れているんじゃないかと思って」
(ああ……)
「ヘンな意味かと思った」
心の中で思ったはずの言葉が、ぽろっと口からこぼれてしまった。
直江は首を傾げて聞いてくる。
「がっかり?」
「……あほ」
あきれた声を出す高耶に、直江は笑った。
「ですけど、ここへくるのは毎朝楽しみですよ」
「人をからかって、ストレス発散してんだろ」
いいえ、と直江は首を振った。
「あなたの顔をみると、気持ちがとても明るくなる。元気が私にうつるんですね、きっと」
じっと顔を見つめられて、高耶のほうがなんとなくドキドキしてきてしまった。
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