◆ 心配 02 ◆
2010年04月01日 (木)
翌朝。
「おはようございます」
やっぱりいつもの時間に現れた直江に、床掃除中だった高耶は顔をあげて、
「おう。ドキドキしたか?」
と、言ってやった。
「ええ、しましたよ」
直江の苦笑いに満足して作業に戻ると、ねえ、と呼びかけてくるから振り向いた。
「ん?」
「あなたは?」
いつの間にかすぐ傍にいた直江は、顔を覗きこんでくる。
「私と話す時間は、あなたにとってはどう?」
「……どうって」
言われても。
答えに困った高耶は、昨日の直江の言葉を思い出した。
「楽しみだよ」
「本当に?」
「……近ぇよ」
長身の直江が傍に寄ってくると、妙な圧迫感がある。
「嘘をついてもわかるように」
「近いとわかるのかよ」
「わかりますよ」
直江が真顔でそう言うから何だか本当のことに思えてきて、あまり直江のそばには近寄らないようにしようと思った。
「おはようございます」
やっぱりいつもの時間に現れた直江に、床掃除中だった高耶は顔をあげて、
「おう。ドキドキしたか?」
と、言ってやった。
「ええ、しましたよ」
直江の苦笑いに満足して作業に戻ると、ねえ、と呼びかけてくるから振り向いた。
「ん?」
「あなたは?」
いつの間にかすぐ傍にいた直江は、顔を覗きこんでくる。
「私と話す時間は、あなたにとってはどう?」
「……どうって」
言われても。
答えに困った高耶は、昨日の直江の言葉を思い出した。
「楽しみだよ」
「本当に?」
「……近ぇよ」
長身の直江が傍に寄ってくると、妙な圧迫感がある。
「嘘をついてもわかるように」
「近いとわかるのかよ」
「わかりますよ」
直江が真顔でそう言うから何だか本当のことに思えてきて、あまり直江のそばには近寄らないようにしようと思った。
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