◆ 朝食 02 ◆
2010年04月07日 (水)
満たされたお腹を抱えつつ、高耶が大きなあくびをすると、
「昨日も居酒屋のバイトですか?」
直江が問いかけてきた。
「まあな」
「どうしてそんなにがんばってるんです」
そういえば、直江にはまだ話していなかった、と思い当たって、高耶は口を開いた。
「今のうちに金を貯めておきたいんだ。試験浪人するだろうから。まあ、そうなったらなったで働くけど」
「試験?」
「家裁の調査官になるんだ」
"なりたい"ではなく、"なる"といいきるところの高耶のこだわりがある。
突然出てきたあまり聞きなれない職業に、直江は目を丸くした。
「どうしてまた?」
「………漫画にあこがれて?」
「ふうん」
直江は顔を覗き込んでくる。
嘘がバレたかと思ったが、何も言われなかった。
「昨日も居酒屋のバイトですか?」
直江が問いかけてきた。
「まあな」
「どうしてそんなにがんばってるんです」
そういえば、直江にはまだ話していなかった、と思い当たって、高耶は口を開いた。
「今のうちに金を貯めておきたいんだ。試験浪人するだろうから。まあ、そうなったらなったで働くけど」
「試験?」
「家裁の調査官になるんだ」
"なりたい"ではなく、"なる"といいきるところの高耶のこだわりがある。
突然出てきたあまり聞きなれない職業に、直江は目を丸くした。
「どうしてまた?」
「………漫画にあこがれて?」
「ふうん」
直江は顔を覗き込んでくる。
嘘がバレたかと思ったが、何も言われなかった。
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